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「俺達は強いんだから必要とされるに決まってる」
その声に気持ちが揺れる3年生達。
そうだ、と言う声が混じり始めるが、だけど、と言う声も無くならない。
あいつ等が3年生の現状の元凶か。
学園長を見れば、その顔は険しい。
潰されたからもう貴族では無いのに偉そうで、気分が悪くなる。
「では3年生は3年生で好きに組むと良い。ただし、此方に居る3年生は2年生に混じって貰う」
離された3年生達は少しホッとした顔で頷く。
彼方は嫌だったみたいだ。
他の3年生達にしても彼等とは絡み難かったのか、文句は出ない。
なので先生方は2年生と3年生を分け、2年生の組分けをしていく。
3年生は放置だ。
学園長がそう言うのは予定通りだったの?とか思って見ていると、コウはサフィアスとネルのチームに、と言われる。
「先程はお疲れ様でした。サフィアスは魔力を解放したばかりだしネルは魔法が下手なのでサポートしてあげて下さい」
サフィ先輩の元に行くと、担任のヤーナ先生が居てそんな事を言う。
あー、責任を持って面倒を見なさいと、そう言う事なんですかね?
離された3年生の内同じチームになったのは5人で、その中にはライズ先輩は入っていない。
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