動き出す物語

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ピーンポーン 玄関のインターホンが爽快な音を食卓まで響かせる。 「あきくん、美姫ちゃんがお迎えに来たよ?」 妹達の飯を作っているキッチンから母親の声が聞こえる。 ついさっき自分は飯を食べ終えたばかりだ。 「うん、分かってるって!母さん、行って来ます」 「いってらっしゃい~」 キッチンの奥から聞こえたのとほぼ同時に玄関の扉を開けた。 そこにはいつも通り美姫がいた。中学の時からの習慣だからもうこの日常が当たり前になっていた。
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