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その後の事をよく覚えてない振りなんかしないけど、ただ無我夢中だったと思う。
そして、さやちゃんもそうだった。と思う。
少しぐったりしたさやちゃんが、僕によりかかった時に、綿あめみたいに、幸せが膨らんでいた。
村岡の言ってた事を思い出した。脱童貞しないといつかは捨てられるぞってやつ。
うん。あるかもしれないって思った。さやちゃんは、天使だけど……。
蠱惑的な小悪魔でもあるみたいで……。
しかも、今まで見たことないような、幸せそうな表情を浮かべていて。
それはきっと僕の顔と同じで。悔しいけど村岡は正しいってなんとなく思った。
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