「キスフレ2・特別版」後編

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コンビニの前で頭を抱えたまま、 うずくまった。 「こんな馬鹿な相談乗ってくれる友達が居ない私って....」 携帯を眺め、覚悟を決める。 「とりあえず、 おでんを調達して部屋へ戻ろう!!」 3度家の前をうろついた後、ようやく鍵を開けた。 明るく、明るく。うん。 明るく明るく~~~。 「ただいまーーーおでん買ってきたんだけど!小栗食べるぅ???」 真っ暗な部屋の中に木霊して消えた私の声と、 小さく振動する冷蔵庫のうなり声が、物悲しく響いた。 「...あれ?」 部屋の中に入ると、 既に小栗はベッドの中で寝息を立てていて。 天使のような寝顔を披露していた。 「なんてこった....寝ていらっしゃる.....」 自分が散々悩みまくったというのに、 覚悟を決めて戻ったというのに..... 「なんか。。。むかつくんですけど」 はああああああああ~~~~~ 大きく溜め息をつき、 既に冷え切っているおでんを ダイニングテーブルの上に置いたあと、 奥の部屋の押入れから、布団を一式取り出して、ベッドの隣に敷いた。 枕の下にクッションを敷いて、小栗の寝顔を覗き見る。 「起きる気配無しですね」 「はあ、いろいろ悩んで損した」 文句を告げたあと、布団をかぶろうと手を伸ばした、 其の手をパチンと掴まれて、 「へ?」と声を上げた。 「おっせぇ~」 不機嫌そうな小栗の声。
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