プロローグ

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  西暦二×××年。 衰退していく地球に見切りをつけた先進国の民は次々に宇宙ステーションへの移住を始め、人々の生活の舞台は地球から宇宙へと変遷していった。 そんな中で、日本を始めとする一部の国は地球という星を捨てる事を拒み、次々と宇宙への移動を始める先進国に反発した。 そして先進国側も、地球に固執して自分達と足並みを揃えず、頑なに協力を拒否するそれらの国を危険視し始める。 そんな中、地球連合が自衛用という名目で、工業用などに用いられていた巨大人型作業機械MF(ムービル・フィギュア)を兵器として改良した、巨大人型戦闘兵器AF(アームド・フィギュア)を開発。 宇宙連邦もすぐさまそれに続き、双方は新兵器を携えたまま、にらみ合いの状態を続けていた。 そんな折、地球連合がエネルギー源として利用していた核プラントを、宇宙連邦が兵器用と見なして攻撃するという事件を発端に、遂に地球対宇宙間で戦争が勃発することになる。 この物語は、そんな時代に生まれ、戦うことを選んだ少女達の、血と汗と涙と、その他色々な汁にまみれた、努力と根性と煩悩の物語である。  
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