物語の終わりは誰かの始まり

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いつも通りの日を繰り返していた。 人、一人の死などまるでなかったかのように…… でも何度も、何度も脳内であの光景が繰り返される。 今からでも変わることはできるのだろうか? 周りにいる人達はみんな口を揃えて由利亜は悪くないと言う。 でも本当にそうだったとしても、それでいいのだろうか? 今まで聖愛兄と同じようにすることで自分を守ってきた。 でもそれは間違っていたのかもしれない…… もし自分が普通だったら、あいつは死ななかったんじゃないのだろうか? そんなことまで考えてしまう。 最後にあいつが声に出さず問いかけた質問。 『君らはそんなんで幸せ?』 未だに答えは見つかっていない……
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