…始まりは、懇願。

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…俺が所定の位置に座った所で、隣の三上がクスリと笑った。 「…朝から大変ですね?」 「まぁな。…けど、アイツがいるから寂しくねーし。」 「…ノロケですか?面白くもない。」 「…あぁ?」 …聞いてられるかと言った風で、ぷいっと窓側を向いた三上をギロリと睨む。 ノロケ?俺がノロケ? …いや。そんな、キャラじゃねーし。 「ところで、会長ー。どこまでいったの?港様とー。」 後ろの座席に肘をついて身を乗り出してきた、加藤に首を傾げる。 …は。 行く?それとも、逝く?。 …意味に気付いた俺は加藤に背を向けて、慌てて瞳を閉じた。 「…し、知らんっ。…俺は寝るっ。お前等起こすなよっ?」 …そう言って、目を閉じた瞬間ケータイがなって頭を抱えた。  
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