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…旅館に戻ってすぐ、港を保健医のもとへと連れて行った。
目の状態や心臓の音、あとは問診で…
睡眠不足と心因的ストレスだと判断された港は、明日はみんなと別メニューとなった。
「…保健医を信じてないワケじゃないが、大きな病院に行った方かいいと俺は思うぞ?」
「絶対、やだ。」
…そう言って、顔を背けた港をベッドに寝かせる。
「…明日は旅館が変わるから。チェックイン時間まで連れまわすしかねーけど、大丈夫か?」
「…だから。ちょっと寝不足だっただけだから、眠れば大丈夫だって。」
「明日は、俺と保健医が見張ってるから。大人しくしてろよ?」
「うん。でも、会長だけでいーよ。」
そう言った港に布団をかけて、布団を整える。
「…明後日の山のぼりは、お前は止めといた方がいいな。」
「え、ヤダっ…。だって、会長行くんでしょう?」
「…山登りは、まとめるのに人数が必要なんだ。…風紀と生徒会も誘導組として見張らないと…、ハメを外したら怪我だけではすまないからな。」
「…俺…、会長と一緒に居たいよ。」
…消えいりそうな声で、言った港の背中をゆっくりと撫でる。
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