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…始まりは、懇願。
-prologue.-
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………。
「……嫌だっ!会長ー。俺と絶対離れないでぇー。」
…泣きながら、駄々をこねるように足にすがりつく港に頭を抱えながら、俺は空を仰ぎ見た。
……晴れたな。
「…聞き分けねぇ、事言うな。」
「……………。」
…何故か黙ってしまった港を不信に思って見下ろす。
「じゃー、ちゅーして?」
…コイツ。
「おい、ちょ。…お前。止めろよ?」
「…じゃあ、俺と離れないって言ってよ?じゃないと、俺からキスするけど。」
…にやりと笑った港は、俺を見上げて舌を出した。
いや。そーゆう問題じゃ、ねぇ。
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