17889人が本棚に入れています
本棚に追加
/786ページ
「「……ん、むぅ……。……ん?」
ガチャン
何やら違和感を感じて目を覚ましたが、体が動かない。
ガチャン?
薄く開けていた目を開けていく。
「……なっ!?」
両手両足が縄や鎖でベッドに固定されて体が大の字になっており、服装も下着のみにされていた。
力任せに壊そうとしてもできないし、魔法もなぜか発動しない。
ガチャリ
すると部屋のドアが開き、奥からフラウとセレスが姿を現した。
「あぁ、ちょうど良かった。フラウ、セレス、こいつを外し「あら、目を覚ましましたのね」……え?」
何を……言ってるんだ?
「ねぇリュウ、どうしてこうなってるか……わかるかしら?」
「何を言ってんだよ、フラウ?いいからこいつを外してくれよ?」
しかし2人は俺の言葉など聞こえていない様子で続ける。
「それはね……リュウが最近あたしたちに構ってくれないからなんだよ?」
「それにフラッと出かけらしたと思ったら、人間ではないとはいえコクリさんという女性を連れてくる始末……」
「そんなリュウには……」
「「お仕置きが必要(ですわ)よね?」」
そう言ってどこからかナイフを取り出した2人から感じたのは、ただただ純粋な恐怖だった。
「ふ、2人とも、待ってくれ!クソッ、外れろ!外れろよ!!っ、グアァァァァア!!」
ナイフが俺の腹を貫いてシャツを赤く染め、焼けるような痛みが走る。
「「ウフフフフフフフ」」
俺の悲鳴が引き金になったのか、2人は狂ったようにナイフを俺の体に抜き刺しする。
俺の悲鳴も次第にかすれ、部屋には2人の笑い声が響くのみとなった。
「「アハハハハハ!アッハッハッハッハッハ!!」」
最初のコメントを投稿しよう!