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自ら男達の元へと向かった。 その背中は殺気立ち 男達の元へと駆け寄る俊敏さは先程までとは比べものにならないくらいに速くて ちらりと見えた横顔は至極威圧的だった。 辺りに響くのは、男達の怒りを含んだ声と骨と骨とがぶつかる鈍い音。 漂うのは、鉄のような血の匂い。 ミケの手や足が動く度に血飛沫が飛び散り 男達の顔が腫れ変形していく。 ミケは最初からずっと笑っていた。 楽しくて堪らないって感じでずっと冷笑を浮かべていた。
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