序章

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~~~~~~~~~~~~~~  むかしむかし、ひとざとはなれたくらい森に、ひときわめだつ大きなおしろがありました。おしろはくろくてぶきみなのでちかづくものはいません。  おしろにはまおうが住んでいました。まおうはまものをつかってわるさをくりかえしていました。  はたけがあらされ、こどもがさらわれ、人びとは困りはてていました。でもまおうはとてもつよいのでかれらでははが立ちません。  そんなあるとき、二人のわかものが立ち上がりました。くにいちばんのけんしと、くにいちばんのまほうつかいです。  わかものはおうさまにまおうをたおしてくるとつげ、たびだちました。  人びとはいのりつづけました。かれらならきっとまおうをたおして、ぶじにかえってくると。  しばらくたったある日、人びとのいのりがつうじたのか、二人はかえってきました。まおうをたおして。  人びとはよろこび、二人のわかものを勇者としてたたえました。  まものもまおうがたおれたためか、すがたをけしていました。  それから人びとは勇者にかんしゃしながら、しあわせにくらしましたとさ。  めでたしめでたし。 ~~クリスティアの昔話より~
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