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実際、成績も良く、学ぶことの好きな香純は大学へ行きたいという気持ちはあった。 しかし、これまで何不自由なく育ててくれた基紀にこれ以上迷惑はかけたくなかったし、恩返しがしたいと思っていた。 そのことを基紀に伝えると、 「迷惑なんて思ったことはない。 いつも香純には感謝してるよ。 もし、俺に恩返ししたいなら、大学へ行ってからでも遅くないさ」 と言われた。
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