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ゴーンゴーンと鐘の音が響く海の見える田舎の教会で私達は式を挙げた…
タキシード姿の杉浦さんに感動し、私のウェディング姿を褒めてくれる彼の言葉が嬉しくて涙ぐむと 直ぐにスタッフの人に泣くのは写真を撮った後にしてとアワアワされてしまう…
そんな温かくてちょっぴり笑えるムードの中、教会のドアの前に２人一緒に列んだ…
本来なら杉浦さんは中にいて、私は父親と列んでバージンロードを歩くんだろうけど、２人だけしかいない私達は２人一緒に祭壇まで歩いて行く事にした…
程よい潮風が吹き抜ける中、空は晴天で花に包まれた教会が私の心を高揚させる…
色々あったけど今日この日を迎えられて、横に杉浦さんがいて良かった…
思い返していたらまた涙腺が緩みそうになってしまったけれど、直ぐにスタッフさんに言われた事を思い出しそれをグッと堪えた…
そんな姿を横で見ていた杉浦さんがクスクスと笑い、私の手を取った瞬間バイオリンの綺麗な音が流れてきた…
見つめ合っていた私達は頷いてからドアの方に向き直り ゆっくりと開く目の前の扉を見つめた…
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