99人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
俺の名は桜井真一郎。
見事に名門大学に受かり念願かなって一人暮らしをエンジョイしてる。
彼女はいないけど。
別に容姿は普通だし性格も普通。
彼女はいないけど。
めげずに大学に通っております。一応自分で言うのもなんだかそこそこ良いところ。
趣味はしいてあげるなら俺が美少女ゲームマニアなところだろうか。
友達に話したら死んだら馬鹿とかも直るらしいぜとか言われたが、俺はめげない。
むしろあきらめたらそこで終了だと思ってる。
そんなこんなで大学生活にも慣れてきた2ヵ月目の某日。
いつものように学校が終わったから家に戻る…サークル?知らんよ。
飯はあんま食わないしお菓子とジュースを手にいつものようにパソコンの前に座る…。
最近の美少女ゲームはレベル高いからまるでそばに居る感じがするぜ。
そうした矢先ふいに電話が鳴り響く。若干イライラしながら受話器を取る。
「あー……もしもし。」
「もしもしファザーだ。」
なんだ馬鹿親父か…こんな奴だが一応教授なんだ、大学の。
容姿もオジサンオジサンしてないし結構人気あったりする。
「んだよ…いま忙しいんだけど…。」
「そっけないなあ…お父さん泣いちゃうぞっ。」
素早く元に戻した。
再び鳴り響く電話。
「もしもし。」
「ユーモアが通じんとは……さては母さんの血が濃いなマザコン野郎め。」
「次はもう出ないよ。」
「冗談冗談……実は話があってな。」
最初のコメントを投稿しよう!