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ゆっくりとエントランスに向かい、不思議な顔をしたカッチャンと共にマンションに入ろうとした
その時
「美和っ」
私達に気付いた紀一が声をかけてきた
「…………」
身体が強張って、声が出ない
「…………あ……れ？」
「カッチャン、有難う！！！」
私はそう言うと、駆け足でマンションに入って行った
「あ、美和！」
「す、須藤さん！？」
私は、逃げ出した
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