第2話 『初恋と確執』

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「どうしたんだよ、樹利。今日は、バイト休みだろ?」 店内で伝票の計算をしていた隆は、自分のの出現に目を丸くした。 何も言わずにソファーに倒れこむように座ると、 「なんて顔してんだよ」 と隆は心配そうに目を細めた。 「……隆は知ってたのか?」 「えっ?」 「リンが……俺の姉だってこと」 そう漏らすと、隆は切なげな表情を浮かべた。 「知っちゃったのか」 「……やっぱり知ってたんだな。そんじゃあ俺、バカみたいだっただろ?隆は、知ってたんだろ? 俺がリンのこと好きだったの……知ってて……見てて、どうだった?笑えたか?」 投げやりに言い放つと隆は唇を噛み、強く抱き付いて来た。 「……隆?」
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