真吾の憂うつ

93/95
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
亮太は優美を見ながら。 「優美ちゃん。  こんな未練坊主は置いといて  先にベンツに行こう」 「私もよばれていいの?」 遠慮がちに優美は言った。 亮太はドンと胸を叩いた。 「もちろんいいさ。  条件2、タカのおごりだから」 「やったぁ!」 優美は跳び跳ねた。 そして亮太は踊りながら スキップを踏んだ。 そして、適当なリズムで 歌いだした。 「スペシャルランチ♪  スペシャルランチ♪」と。 それを聞いた優美は 亮太の左腕に掴まり歌いだした。 同じように。 「じゃぁ―私も。  スペシャルランチ♪  スペシャルランチ♪」と。 孝弘は慌てた。 「お、おい亮太…。  スペシャルランチって  一人5、000円だぜ」 亮太は振り返って言った。 「条件3」 すると優美も声を合わせた。 「「好きな物を注文出来る!」」 孝弘は倒れそうになった。 「そんなぁ…」
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!