20 開戦

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次いで、健太、デス、キラーが部屋へと入って来るや、三人ともオフィス内をキョロキョロ見渡すが、やはり人の姿は無かった。 違う階へ逃げられたか…!? 4人の脳裏にそう浮かんだ時! 壁の死角から、鼻で笑い、腕を組んだ男が突然姿を現した。 ハサウェイだ! 虚を突かれた表情で龍谷達は、ハサウェイと対峙する。 ハサウェイは、丸腰で腕を組み、眼を瞑りながら不敵な笑みを浮かべていた。 健太、デス、キラーはとっさに身構える… デス「俺に殺らせろ!」 すると!龍谷が「まあ!ちっと待て」デスを制止させた。 龍谷「おまえ丸腰とは中々度胸あんな!」 ハサウェイ「…」 龍谷「他の奴等はどこいった?」 ハサウェイ「さあな!」 龍谷「一人で早々に殺されにきたんだな?」 ハサウェイは二拍子間を空けた後「いや…逆だよ!おまえら相手に俺一人で十分だと思ってね!」 キラー「んだとテメェー!龍谷!殺っちまおうぜ」 ハサウェイ「なぁ!なんで武器も持たずこうしてお前等の前に姿を現したか教えてやるよ…ただ!俺個人的に殺し合う前に一度じっくりおまえ達の顔を見ておきたくてね…」 ハサウェイ「それと面とむかって宣戦布告しておきたくてさぁ」 デス「とんだ馬鹿だな!さっさと殺そうぜ キラーがファイティングナイフを持ち替え「それ!死刑前の言い残しだろ!龍谷!こいつは俺に殺らせろ」 キラーがハサウェイに飛びかかろうとした時 最後部にいる健太の後頭部に拳銃が突きつけられた。 銃口を押し当てられる健太「キラー!待て!」 キラー「あぁ!?なんで止め…」 キラーが振り向くと、最後尾にいる健太の背後にエレナが立っていた。 そして続け様に、龍谷達から斜め前方の棚の陰から弓を構える純やの姿 反対の壁の陰から素早い動体で飛び出す江藤の姿が現れた。 江藤は、瞬時にデスの首筋にアーミーナイフとサバイバルナイフの両刃を据えた。 デス「く…なんだこいつら…」 江藤「動くとホンキで裂くよ」 そして、入口の暗闇の中から葛藤、よしたか、スタイル、由美が姿を現した。 龍谷は平然とした表情で辺りを見渡し状況を確認してからハサウェイを眼にした。
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