698人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
「そろそろ行こっか」
30分程フレッドを愛でたリナは満足したのか徐にそう言う。
その時、ガサガサと後ろから草木をかき分けて何かが後ろから近づいてきていることに気付く。
リナ反射的に振り向くとそこには・・・
体長10mはあるムカデのような魔物がいた。ガルムーデというムカデの魔物だ。
「いっいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
リナはそれを見た瞬間叫び声をあげる。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そして悲鳴を上げながら走って逃げだす。そう、リナは虫が大の苦手だったのだ。
特にムカデと蜘蛛が嫌いで下手すると気絶してしまうほど嫌いなのだった。その嫌いなムカデの巨大なのが出てきたのだ。リナはパニックになりながら逃げだす。
普段の実力ならばガルムーデなど一瞬で振り切れるはずなのだがパニック状態のリナは木にぶつかり、石に躓き転がってを繰り返しなかなか前に進めずガルムーデを振り切れないでいた。
「いやぁぁぁこないでぇぇぇぇ」
リナは擦り傷を体中に作り、泥だらけになりながらも必死に叫びながら逃げていたがガルムーデは変わらず後ろにいる。その恐怖が限界に達した時リナは振り返って、
「きっ消えて無くなれぇぇぇぇぇぇぇ」
と破壊の神級の混沌魔法を無詠唱で放った。それはガルムーデを山一つ巻き添えに消し去った。
リナが山脈の地図を書き換えた瞬間だった。
最初のコメントを投稿しよう!