プロローグ

2/6
37人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
 中学生の"ある日"を境に私は誰かを好きになることができなくなってしまった。だから、まともな恋愛なんかしたことがなかった。お互いがお互いのことを好きという両想いという状況がいまいち分からない。そして、私が両想いになることなんてありえないと考えていた。 高校に入り、私は趣味で小説を書き始めた。内容は女の子同士の恋愛もの。男女のものは気がひけて書けなかった。別に誰かに好きになってもらえなくてもいい。叶わない願いを小説をに込めているかのようだった。  高校を卒業してすぐに、家を出て地元の小さな文房具店に就職して働き始めてた。毎日、そこそこ楽しい生活を送っていた。そう思っていた。 貴方は"運命の出逢い"を信じていますか?私は最初、そんなものはないと思っていました。だけど、ある人との出逢いで私の考え方は変わった。運命の出逢いはあると思います。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!