天才の前書き

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あれは、そう。確か四月の初めだったか。和斗に何でこの学校に来たのか? と問われたんだ。俺は当たり障りの無いように、中学の教師が嫌だの、親元を離れて一人暮らしをしてみたかっただのと理由を教えた。 確かに理由の一端ではあったが、全てでは無かった。むしろ教えた内容では余りに情報に偏りがあったと言わざるを得ない。 そんな訳で、俺が海春を選んだ理由そしてそのきっかけ。いや、理由そのものとも言える浜井。あの金髪白衣の軽薄な笑みを常に浮かべた浜井スズの話をしていこうと思う。 さて、ここから後約750字余り次のページへ行く少しの間に余談に少し付き合って頂こう。 なお、これは余談なのでちゃっちゃと次に行きたい方は次ページに行ってくれて構わない。 ともあれ、余談と言っても特に何を話そうとかはあまり無い。飛ばしても問題ないようにすると、内容に触れることは出来ないし此処で話したことを本編で使うことも出来ない。 まあ、要するにどうでもいいことを話すわけだ、余談なのだから。 という訳でこれは、天才シリーズの前日譚に当たるのだが、登場人物について触れようと思う。 登場人物は、俺、そして実家の面々。浜井。後は今作のオリジナル。多分こんなところだろう。 さて、もう話すことが無い・・・まあ良いだろうでは、語ってやろう。 俺と浜井の始まりの物語を。 「何かいいことあるのかい?」
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