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「じゃあ、始めるわよ? 」
「問題ないネ。早く始めるネ」
私は、『寄生型ダンジョンコア』に、自分の血を垂らす。
そして、目の前のモノ――私の友達、世界樹のうろの一番奥深くに置く。
世界樹にうろができるのは、そこに宿る精霊が、自らの実を生き物に与える時だけ。
だから当然、彼(もしくは彼女。精霊の性別はよくわからない)も、承諾済み。
寄生型ダンジョンコアの使用法はいたって簡単だ。
ダンジョンマスターになりたい人が、自分の血を垂らして、ダンジョンにしたいモノに触れさせるだけ。
さすがに、一定以上の大きさは必要だが、大抵のモノはダンジョン化できる。
そう、例えば意思を持つ『精霊の木』や『世界樹』のようなモノでさえも。
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