後は野菜かぁ~(*゜Q゜*)

8/9
494人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
シチューを食べていると、ベットで寝ていた男の子が目を醒ました。 「ん…良いにおい… …ッ あんた誰?!」 起きたと思ったら、警戒心剥き出しで可愛い詰問をしてきた。 「俺は、商人の楼・片梨だ。 お前が近くで倒れてたから、寝かせてやったんだ。」 「あ、そういえばいつの間にか意識が無くなったんだ。 僕は、ヤナって言うんだ。 楼さんだよな、助けてくれてありがとう。」 「どういたしまして。 ここ座れ。 お腹空いたろ、食べな。」 楼は座ったヤナにシチューをよそって渡し、シチューを食べ初めた。 「ありがとう! ……美味いよ!! 何て言う料理なの?」 「あぁ、シチューって言うんだ。 美味いだろ? まだあるから、食べろ。 食べたあと、なんでこの森の中にいるのか、教えてもらうからな。」 「…わかったよ。」 ヤナは一瞬暗い顔をして食べた。 二人が食べ終わり、食休みしていたときにヤナから話し出した。 「…僕、森の西にある村に住んでたんだ。 昨日僕は村の外れで木の実を取ってたんだ。 夕方になってカゴ一杯になった木の実を持って村に帰ったら 森に住み着いた山賊が村を襲ってて、急いで家に向かったらお父さんが山賊と戦ってて、僕を逃がすために背中を切られちゃって… 逃げろって言われて森に逃げたんだ。」 「……そうか。 ヤナ、お前村の方向分かるか?」 「え…? 分かるけど…」 「村に行ってみよう もしかしたら女性は助けられるかも知れない。 そうと決まれば行くぞ」 楼は、ベッドと畑に不可視とバリアの魔法をかけてレクサスを出した。 ヤナを掴むとヤナに道案内されて村に急いだ。 .
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!