467人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
「「……ビッグマウス?」」
きょとんとしたような声が聞こえる。
今落ちたのはネズミの魔物のビッグマウスで、俺が事前に用意しておいたものだ。
勿論、反応を楽しむためという理由も無い訳ではないが、どちらかというとカモフラージュの意味合いの方が強い。
魔法で気配を消すだけでも十分ではあるが、念には念を入れておくに越したことはないしな。ま、面白い反応が見れた分得したってことで。
クスクスと笑いながらその場を後にした。
「……さて、測定結果はどうだったかね?」
「一名、天井で反応がありましたよ。今誰の魔力だか調べますから暫しお待ちを。」
ユウキが立ち去った後にこのような会話があったことを、彼は知らない……
「どうやら火帝の魔力のようですよ。」
「よし、火帝を徹底マークさせろ。」
「了解しました。」
「フハハハハ、我をそう簡単に出し抜けると思うなよ!」
……が、対策はばっちりだったようだ。
そして大臣、あんた、がっつり出し抜かれてるぞ。
あと、勝手に身代わりに使われた火帝が哀れだ……
最初のコメントを投稿しよう!