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早野が話をしている間にも、雅美の瞳からはポロポロと涙が零れ落ちてきました。
その様子を見て早野は、隣の小松を睨みつけます。
『えー?
わたしがわるいんですか? 』
小松は口パクで抗議しましたが、早野は小松の抗議は無視しています。
雅美と裕輔の方へと向き直りました。
「雅美ちゃんにとっては仲の良いお爺さんだったようですから、ショックを受けるのも無理はないですよ。
我々としても、何としてでも犯人を挙げたいと思っています。
その為には新島さんのことは元より、あの人形館のことも調べなくてはなりません。
実は、あの人形館から消えている物が一つだけあるんですよ。
まだ犯人が持ち出したと決まった訳ではないんですが、我々としては気になっています」
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