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「西浦さん、そんなに褒めてもなにもでないですよ?」
「あ、ほら、もう敬語にもどってる」
「なに? 西浦さん瑠璃ちゃんに敬語禁止令?」
「そう、もう何ヶ月も仕事一緒にしてるし、これからだってほとんど一緒にいるのに未だに敬語なんてありえないだろ?」
「そうそう、俺達飲みに行く時は西浦さんに敬語つかわないよ」
「いや、谷ちゃんはもうちょっと考えた方がいいと思うよ」
「え?三咲さんだって西浦さんに敬語つかわないだろ?」
「俺もう十年以上一緒に仕事してるし」
「そう言うもんなんですか?」
「そう言うもんなんです。まぁ俺は基本的には仕事さえしっかりしてくれたらなんでもいいんだけど?」
「逆に俺達瑠璃ちゃんに敬語使わなまずいんちゃう?」
「え? 私にですか?」
「だって瑠璃ちゃん作家さんなわけやろ?」
「まぁ一応」
「監修なんやろ?」
「はい」
「なら立場的には監督と一緒だよね」
「か、監督なんてそんな! 私なんてど素人なんで! それに一番年下なので。敬語はご遠慮ください」
いつのまにか私の周りには西浦さんと三咲さん以外に門野さん、谷村さんがあつまり賑やかになっていた。
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