1章

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スマホのアプリ「納岳手市モンスター図鑑」を開き「クロワッさん」を選び「召喚:1P/1day」のボタンを押す。 すると目の前の地面に光り輝く魔方陣が現れ、クロワッさんがあらわれた。 スマホの画面が切り替わり、「※移動、技の命令は声紋認証により行われます。」という注意書と技が三つ書かれている。[クロワッさんキック][クロワッさんドロップキック][クロワッさんタックル] 「……よし!クロワッさん!クロワッさんキック!」 クロワッさんが宙に向かって蹴りを繰り出す。 シュッ!…ドスン グシャッ 「…………」 クロワッさんはバランスを崩しコケた。 スマホに「dead:復活まであと30分」の文字が表示されクロワッさんは光に包まれ消えた。 「………使えねー!」 だめだこりゃ。 多分というか絶対、ボスの「ぎがクロワッさん」もこんなんだろう。 図鑑のぎがクロワッさんのページを見ると召喚ボタンの代わりに「you can′t use this monster.」と書かれている。 何故だろう。 ボスだからだろうか。 あと7種類いるモンスターもあまり使えそうにない。 幾つか「UNKNOUN」になっているモンスターもいる。 これに期待するか。 明日はついにミノタウロスと戦うんだな…。 英気を養わなくちゃ。 今日は早く寝よう。 俺はシャワーを浴び、歯を磨いて眠りについた。
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