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「ゴン太が吠えてくれさえすりゃ…!」
忌々しげに呟く義父
悪いのはゴン太ではない
防犯対策ゼロの我が家が一番悪い
義母は「それ見たことか」と鬼の首でも取ったかのように冷ややかな視線を義父に向ける
義父もヘコんでいたようである
旦那の車もキーはついていたから盗まれてもおかしくはないのだがたまたま車検証がさほふ
ガソリンもなかった
だから盗まれなかったのか?それは分からない
だが物色された痕はあった
旦那いわく「サマージャンボ宝くじがない!!秘かに買っておいたのに!!」
とんだ大損害だ、と旦那は憤慨していた(きっと被害額はゼロだろう、と私は思うのだが)
義父の車はどうなってしまうのか
警察はそれなりに捜査線を張ってくれた
世界のト○タの車だったので最悪の場合、外国の窃盗団に売り飛ばされるかもしれない、と函館港も見張るとかなんとか
○ヨタは外国に人気だしな
3日後、義父の車は発見された
札幌の都心部で乗り捨てられていた
車自体は無事だった
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