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慣れない人との慣れない時間、というのもあるのかもしれないが村井さんとの時間は私にドッと圧し掛かるような倦怠感を覚えさせた。
「お酒買って帰ろう……」
気持ちを切り替えるように大きく伸び上がると、私はお酒を求め迷わずコンビニへと足を踏み入れた。
大体、週末のこの時間は仕事の疲れを取るために、ゆっくりと湯船に浸かってから１人まったりと部屋飲みするのが私の楽しみであり、過ごし方だった。
それが予想外に村井さんとの約束が入り、調子が狂ったというかリズムが崩された感が否めず、もしかしたらソレが原因で倦怠感に襲われたのかもしれない。
と思いつつ、つまみ代わりのチョコレートと一緒に、いつもより1本多く缶酎ハイをカゴに入れた。
あとは家に帰って湯船に浸かってから……
会計を済ませようとカバンを探る私の目に点滅するスマホのランプが飛び込んできて、村井さんと会っている間、バイブにしたまま放置だったことを思い出した。
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