第二話 想い ―琢磨―

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行為を終え、しばらくベッドで息を荒くしていた少年はいつしか、その瞳を閉じ、小さな寝息を立て始めた。 彼の寝顔を眺めながら、煙草を口に咥えて火を点けた。 ゆらゆらと立ち上る煙を眺めながら、 さてどうしたものか、と苦笑した。 “そう思っているなら、相手しろよ。 姉の身代わりなんだろう?” そう告げた時は正直、本気で言ってはいなかった。 怒りにかられて、その感情をぶつけたまでだ。 突き飛ばされて逃げ帰るかと思っていた。 身体を張って責任を取った彼に、自分も応えなければならないだろう。 そう思い、今一度彼の寝顔を見た。 長い睫毛(マツゲ)、美しい横顔。
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