第7話

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「この野郎!!」 自分の意志とは裏腹に すっかり言う事を聞かなくなった体――。 「ちょっ……待てって……!」 刃物片手に襲いかかってくる相手を目の前にして 情けなくもすとんと腰が抜けた。 人間の防衛反応。 僕は顔の前で両腕を交差して 固く目を閉じた。 その瞬間。 『グキッ――』 無理やり何かを捻じ曲げるような えげつない音がして。 「――ギャアァァッ!!」 ごく間近で。 耳をつんざく断末魔の叫び声が聞こえた。
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