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「どうぞ」
アイスコーヒーと一緒にクッキーが差し出される。
腹が減ったと言っていた俺に気遣ってくれたのか、素直に嬉しいと思った。
「ありがとうございます」
さっき飲み損ねたアイスコーヒーを堪能する。
「食べながらでいいから話を進めるわね。
ここ、メディカルサプライズ研究所で、私のチームはドリーマーを作っていた」
「え?開発者ですか?」
太一が聞き返すと田中さんはゆっくり頷いた。
「えぇ、だからこの副作用については、責任を感じているの」
とても神妙な面持ちになる。
さっきまでの威圧的な態度がウソのようだ。
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