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「あん!あっ、あぁん気持ちいいー!!」
気が付くとテレビから快楽を伝える女の声が聞こえる。
どうやら、エッチなビデオを見ながら眠っていたらしい。
しかし、睡魔がまだ身体を縛りつけているらしく、瞼を開ける事すら面倒臭い。
「あん、あん。もっとぅ!もっと奥までグリグリしてぇー!」
暫く、その女の喘ぐ声を聴いていたが、おかしい事に気付いた。
それは昨夜、性欲を自分で処理はしたが、確か妄想だった筈。
だから、エロビデオがつきっぱなしという事は無い。
「うふふ。若いって良いわね」
突然、予期しない女性の声が吐息混じりに顔の辺りを掠める。
それに反応してハッと目を開けると、目の前に寮母の美幸さんが瞳をトロンとさせて微笑んでいた。
「美幸さん、どうしたんですか?」
「どうしたですって?起きるのが遅いから呼びに来たのよ。ふふふ」
そう言うと、俺の胸の辺りに手を当て、撫でる様に擦りながら視線を下半身の方へとゆっくり下げていく。
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