ツクツクボーシ

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昼からは雨が上がって、お陽さまが現れた。 陽射しを浴びてウキウキしながら、ボクは一層高らかに歌った。 クスノキは、時々ボクに陰を落としながら、ニコニコ笑って聴いてくれて、嬉しかった。 お陽さまがまた沈んで、すぐに現れた糸のような細いお月さまが沈むまで、ボクは歌い続けた。 楽しくて楽しくて、いつまでも歌える気がしてたんだ。
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