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合流を急ぐ最中、各班から次々と会敵の報告がなされていく。
状況は悪化、しかしここまで接敵してしまえば撤退も簡単には出来ない。
敵勢力とのコンタクトは当然予想していたが、報告で確認された敵がスレイヤーの幹部級ばかりというのが不気味だった。
こちらを物量で磨り潰すように、下級の戦闘員から当ててくるものと考えていたが、今の状況ではスレイヤーの動き方に理由を見出せない。
各個包囲されるよりはまだ良いが、これから更にスレイヤーの幹部が増援に来ると対処し切れない。
やはり順に合流し、撃退していくか…。
そこでヤマギに連絡を入れる。
「ヤマギ、お前もまだ接敵してないだろう。
お互いに最も近い班から合流し、撤退支援を。
可能なら撃滅してもいい」
「了解」
指示を入れた後も、頭の中では状況を把握しようと努める。
奴らはどう出てくる、そもそも奴らは何をしたい…。
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