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「倉田、明日からの企画の商材リスト送ったぞ」
「はい、ありがとうございます」
ポテトチップスを食っていた手を止め、ご丁寧にティッシュで指先を拭きとりながら社内メールを広げた倉田は、一瞬目を見開いて俺を見た。
「…なんだ?」
「…いえ…結構な数だなと」
「ああ、今週末は大型イベントだからな。
今日中に出来るか?」
「何とかやってみます」
…ふ…
倉田の反応に思わず小さく笑ってしまった。
倉田が少しだけ動揺したような気がして。
そう、俺様という男に全く興味を示さない倉田に
俺はちょっとだけ意地悪な課題を与えたのだ。
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