幼馴染みのあいつが勇者で、私は脇役

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「あぁー疲れたー」 やっとの思いで今日も1日乗りきった私、篠北 美桜莉は、机の上に突っ伏していた 「やっと明日から夏休み~♪」 そうなのだ。今日は夏休みの前日。つまり、明日から夏休みってなわけよ!! 「美桜莉~」 …最悪…せっかくのテンションが一気に崩れた… 「煩い。私に話しかけないでよ」 「えー。いくらなんでもあんまりだよ。幼馴染みなんだからいいじゃないか」 ブチッ あっ、私の中の何かが切れた そう思いながら私は話しかけてきた男子、幼馴染みの、瀧澤 竜太を睨む こいつ…成績優秀で運動神経抜群。おまけに優しくてイケメソで、おまけに超鈍感な王道主人公だ そんなのが私の幼馴染みで、昔からよく遊んでいたんだけど、中学の頃かな?私が竜太と話してるだけで、やけに女子がちょっかい出すようになった。お陰で私の体は傷だらけ。竜太に言っても、「照れ隠し」など、「転んで怪我なんて、おっちょこちょいだな」とかしか返事しない。最低な人間だ 「それより何?あんたには半径2mくらいには近寄ってほしくないんだけど?」
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