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その後は原田さんと井上さん、山南さんが、今後の処理や葬儀の段取りなんかを話していたような気がする。
気がするだけだ。
なにしろそんな俗っぽい話には全く興味がわかず、ぼんやりと眺めていただけだから。
『これって夢やんな。何で夢やのに事後処理とか面倒なシーンがいる訳?
そりゃ、若い(井上助勤は除いて)結構な男前さんが勢揃いで、しかも歴史的人物のオンパレード、目の保養にはなるけどさ……
それにしたって……こんなシーン、省こうよ』
と、自分の夢にいちゃもんをつける。
その上、あたしというか、あたしの中にある沖田としての気持ちが、昨晩のお梅殺しを未だ吹っ切れていなかった。
『なんか、こんな具体的な話にはついて行かれへん』
だから、あまり皆の会話は聞いていなかった。
「おい!総司、聞いているか?
おめえには菱屋へ行ってもらうぞ」
土方に声をかけられ、意識をこちらに戻す。
「……お梅さんの死を知らせに行くんですよね」
わかり切った事だ。菱屋はお梅の亭主の店なのだから。
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