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「何て言われたの?」
お姉さんから聞いた退職理由
「ハハハ~~……仕方ないだろ?
お父さんの反対を押し切って、ここで働き始めたんだ……
やっぱ辞める……は、許されないだろ?
そうなりゃ、信じさせるために
都合のいいウソをつくしかないよ
よかったじゃん?
お姉さんも事を荒立てず、摩擦を最小にすること学べたろ?」
腑に落ちない茉莉花が口を尖らす
「あとね……ホテルで大きな挙式しなきゃ、友達の手前恥ずかしい……って……」
「「言うと思ったけど……」」
………と、ハモり
電車の中でつい……笑い声を上げてしまった
「でも、お父さんが私たちのやりたいようにしなさい
お店決まったら連絡して……って……
ねぇ、お母さんとお姉ちゃんが満足する店なんてあるのかな?」
茉莉花も同じ心配
「そりゃ、能力を結集して仲間から情報聞き出さなきゃ……
でも、満足してもらうために呼ぶんじゃないから……
それとも、思いきって、太一の母ちゃんの店にしちゃう?」
「アハハハ………ねぇ……おじいちゃんなら、スゴそうなお店知ってそうじゃない?」
…………あっ……その方面に顔が利きそうなハイカラな人がいたな
「日曜日会いに行こうか?」
「…………いいの?!」
スッゲーー嬉しそうな顔
俺……この顔が一番好き
好きなとこいっぱいだよ
なぁ……
早く俺だけの茉莉花になれよ……
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