入籍と初夜

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「でもっ!」 ちょ、ちょっと…。 そういう関係はナシって約束でしょ? 私、そんなつもりない! って言いたいけど声が出ないし、コウに両腕で逃げ場をなくされて動く事が出来ない。 「ミウ」 「…はい」 「いいから目を瞑れ」 「は?」 私がきょとんとしているとコウは顔を近づけて耳元で囁いた。 「キスするのに目開けてたらムードないだろ」 耳にかかる息がくすぐったくて胸が熱くドキドキする。 それにそんな甘い声で囁かれると…。 もう抵抗なんてできない。 でもキスなんて…好きでもないのに…。 どうしたらいいの?観念するしかないの? 私は目を瞑り構えるように体中にぎゅっと力を込めた。
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