不安の足音-2

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コウが弾くと三連の星が大きく揺れた。 揺れる事で星の形にデコレーションされたスワロフスキーが部屋の光に反射してキラキラと綺麗に輝く。 私は「綺麗だなぁ」と思いつつ、ストラップを眺めていた。 コウはそんな私とストラップを優しい笑顔で見ていた。 このストラップは先日、早坂さんからお土産で頂いた物だ。 スワロフスキーが綺麗にデコレーションされた星が三連になっていて、私はこの可愛らしいデザインが結構気に入っている。 これは華ちゃんも一緒に貰ったのでお揃いで付けているんだよね。 ってそう言えばコウに貰った事を話していなかった。 まぁ…いちいち報告する事でもなかったし。 でもコウは私がこういうの好きってわかるんだ。 好みがわかるって嬉しいな。 私はただ嬉しくて貰った経緯を話す事にした。 「エヘヘわかる?いいでしょう。実は早坂さんにもらったんだ」 私はストラップを揺らしながら言った。 するコウは意外とだったのか驚いた顔をする。 「早坂?」 「そうお土産でね。華ちゃんとお揃いなん…だ…ってコウ?」
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