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「はぁ?」
コウは私の言葉に驚いたのか怪訝そうな顔をしながら言った。
私はコウの反応がよくわからなかった。
だってキスしてきたのにこの反応…なんでそんな顔してるのよ。
「はぁ?って何よ」
「浴衣姿に惚れたと思ってんの?」
「そうでしょう?」
「そんな理由じゃねーよ。ったく分かってねーな」
コウはそう言うと「はぁ」とため息をつき呆れた顔をした。
「えっ?」
そんな理由じゃなかったら何?
私はコウの考えている事がわからなかった。
するとコウは真顔になると私を真っすぐ見ながら言った。
「好きだから」
「え…」
…好き…だから?
私はコウの言葉に頭が真っ白になり足が止まる。
そしてポカンと間抜けな顔をしながらコウを見る事しかできなかった。
コウはそんな私に一瞬微笑むと私の耳元に唇を寄せてそっと囁いた。
「ミウ…好きだよ」
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