1723人が本棚に入れています
本棚に追加
/159ページ
「そうか、それは残念だ。一度殺りあいたかったのに」
おい、字が違うぞ。ほんとこえぇよ。それは置いといて、本音としては今の俺だと苦戦するかも知れないのにその状態で殺りあいたくねぇんだよなぁ。
「それじゃ俺は見学させて貰いますかね」
俺は適当な場所に座り、エドの鍛錬的な物を眺めてた。
それを見た感想はすげえ楽な鍛錬だな、というのが本音だ。
* * *
そして時は過ぎ、なんだかんだで屋敷を去る事になった。
「皆さん、お世話になりました。それにシオンさん、お薬ありがとうございます。この御恩は一生忘れません」
ビシッ! と、完成された綺麗な御辞儀を繰り出した。だから俺じゃないって何度も言ってるだろうが。いや、作ったのは俺なんだけど……。もう面倒になった俺はとりま無視して、空を眺める。
暫くして、各々の気持ちを言葉にし、別れを告げた英雄(笑)たちと共に各地をブラブラする事になった。
俺の物語は、まだまだ続く。
「いや、続きませんから」
最後の言葉は無視していい。
最初のコメントを投稿しよう!