6800人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
美紗緒の事になると、ずんずん自分が気色悪くて
うんざりする
――あー、なんだかなぁ。
ちょこまかと動き回る美紗緒をいつの間にか視線で追い回している自分に全く気がついていなくて
「市川くんさ」
美紗緒が席にいないのをいいことに、五木さんが声をかけてきた
「なんすか」
「ちょっと、見ててコッチが恥ずかしいんだけど」
「は?」
「成田さんのこと、見すぎ」
「……」
そんな見てねーだろ
「そうですかね」
「全く。女の子ばっかり見てないでちゃんとしてよ?」
お前に言われたかねーわ。
大体、女の子ばっかじゃなくて
見てんのは美紗緒だけだっつーの
最初のコメントを投稿しよう!