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「助かる」
新規開発部で、イチさんと一緒に仕事をすることに、多少の抵抗があった
初めから。
なんとなく、をして一人前になって
なのに、私情かはいりそうでいやだったから
それでも少し、一緒にいる事に心がざわついて
そんな女の部分は、自分の中で消化できそうになかったのは事実だった
出野部長の答えはyes
国ちゃんの言ってた通り、四課は人手不足
新規開発部には、五木さんもイチさんもいるから大丈夫だって。出野部長は言っていた。
帰り道、国ちゃんと帰りながらうわの空だった私は、罪悪感を抱えながらマンションにたどりついた
一人で勝手に決めたけど
イチさんにちょっとでも話せばよかったかな、って
後悔してるわけじゃないけど、でも。
ざわつく
これって、なんかおかしい
イチさんが何をどうしたくて、どんな事を求めていて
どうしてあげたらいいのかって、いつだって考えてきたけど
肝心のイチさんの全部が見えてこない
さらけ出したくないんだろうな、って思うけど
そんなんで一緒にいて、何の意味があるのかな
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