勘違いと保健委員のお仕事

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__ガチャ 自分の部屋を出て鍵をかける。 「 …先輩。」 「 んー?」 静かな声で先輩を呼ぶと、心配そうに僕の顔を覗き込む先輩。 「 僕、ダサすぎません…?」 今の僕は上からボンボリ、寝癖、黒いくま○ンTシャツ、中学の頃の青いジャージ短パン、極めつけは裸足にクロックス。 うん、ダサい! 先輩は上から下まで僕を見渡し、 盛大に笑った。 「あはははははっ、今更ぁ~?」 てことはずっと変だと思ってたんだなっ! 「 うぅ、せんぱーい…」 恨めしげに先輩を見る。 もっと早く言ってよ… 「 まぁ誰も見てないしぃ、そういう飾ってないとこ好きだよー。」 先輩は僕の頭の後ろに手を回して自分の方に引き寄せた。 「 わっ」 転びそうになったので先輩の胸に手をつきバランスを整える。 ちゅ。 と音がなって、おでこに何かが触れた。 …っ!? やられたー!!! 「 先輩!今おでこにチューした!?」 「 うん、したぁー」 面白そうな声の先輩が答える。 本当にこの人は…
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