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「幸せになるのよ、絶対に」
「はい…。
だけどチーフも…
絶対に東雲さんと幸せに
なって下さいね」
お互いがボロボロと
涙を零しながら頷く。
そんな私達を少し離れた所から
見ていた千夏が呆れたように
笑いながらティッシュの箱を
手に歩み寄って来て。
「もう…オバサンたち、
化粧がひどい事になってますよ。
みんなが興ざめする前に
直して下さい」
その言葉に礼子共々
言い返す。
「「オバサンじゃないわよ!」」
三人で泣きながら笑った。
私達三人の気持ちが
ひとつになったのは、
これが最初で最後だな…
…そう思いながら。
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