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「…さて、ここは」
暗闇の中、目を覚ます少女…といっても16~18ほどだろうか。
若干の大人びた風貌である
辺りを見渡すために左右に首を振り、白い短髪をなびかせる。
血のように真っ赤な瞳で真っ暗な空間を睨む
「…そうでしたね。『奴』に頼んで異世界に放り込んでもらったのでした。…イレギュラーな事があるといってましたが…まずは照らしましょうか」
少女が呟くと赤い玉が宙に浮かび辺りを照らした。
「…あれ?一つしかでませ…いやいやこれは…」
玉が一つ浮かんだことに疑問を浮かびつつも目の前の光景に呆然とした。
目視で2mほどの正方形だろうか、そんな囲まれた空間に少女はいたのだ。
いくらなんでもこれは…
「イレギュラーすぎますねぇ…なにより」
その真ん中の宙に浮かぶ白い結晶体。
『…おはようございます。マスター。』
少女が気づいたその時、結晶体から言葉が聞こえた。
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