覚醒

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大切なのに 自分自身が傷つけてしまった 自分への怒りを通り越し、頭の中では葛藤と戦っていた 「亮ちゃん!!」 イライラが募った晶が黙ったままの亮の襟元を掴んだ 「ふざけてんの?ねぇ?」 晶のその言葉に、亮がやっと口を開いた 「……どうしても、無理なんだよ……」 かすれた渇いた声で呟く 「……俺……どうしても………忘れらんねぇんだよ……」 悔しそうに呟くその言葉に、晶は握った襟元の力を緩めた 「……俺………憂の事…………大事なんだよ」 「亮ちゃん………」
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